趣味は引用
その37 ― ピンチョン Lot 49
The Crying of Lot 49 (Perennial Classics)

前回…] [目次


 ピンチョンのLot 49 再読は第2章まで終わったが、「小説の語り手なるものについてちょっと勉強してみたい」などと書いたのがよくなかった。
 あれから何冊か本を読み――というならまだしも、そういう本はなかなか読み進まないし、このままではいっこうにピンチョンへ戻れない。
 なのであれはなかったことにしてふつうに小説を読むことにする。
 ただ、思いつきだけはメモしておきたい。というのは

↑と書き出してから、さらに10日が過ぎてしまった。この調子では何ひとつ進まないので、即物的に再開する。

第2章までのまとめ:

■ 人物

エディパ・マース Oedipa Maas:
主人公。神経症の気がある郊外の主婦。28歳。ピアスの遺産を調べるためにひとりやってきたサン・ナルシソの街でメツガーと不倫。

ピアス・インヴェラリティ Pierce Inverarity:
死んだ大実業家。サン・ナルシソを根城にしていた。かつて付き合っていたエディパに遺産の処理を任せる旨の遺書をのこす。この男の死によって小説は始まった。

メツガー Metzger:
弁護士。ピアスの遺書を作成した縁で遺言の共同執行人になっており、エディパと行動することになる。むかしは映画の子役だった(芸名はベイビー・イゴール)。モーテルの部屋で自分の出演した映画が流れるというあんまりな偶然が第2章のメインになる出来事だった。

マイルズ Miles:
サン・ナルシソでエディパが投宿するモーテル、〈エコー屋敷〉の管理人。とはいえ16歳の少年で、ビートルズをコピーしたような「ザ・パラノイド」なるバンドを仲間たちと組んでいる。

ムーチョ・マース Mucho Maas:
エディパの夫。本名はウェンデル。エディパに置いていかれた。以前勤めていた中古車販売店にトラウマをもつ。いまはラジオのDJ。


■ 舞台

サン・ナルシソ市 San Narciso:
アメリカ西海岸、ロス・アンジェルスの近くに設定された架空の街。
ピアスの活動のスタート地点であり、拠点だったが、街自体にはこれといった特徴がなく、カリフォルニアのどこにでもある平凡な場所ということになっている。街並みは人工的で不自然だとエディパは感じる。街の中心は巨大企業・ヨーヨーダイン社の宇宙開発部門(それって平凡だろうか?)。この会社の誘致にはピアスも一枚かんでいたらしい。

…続き
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する