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2004/05/11

大森望・豊崎由美トークセッション 海外文学メッタ斬り!

ジュンク堂池袋店で開かれた「大森望・豊崎由美トークセッション 海外文学メッタ斬り!」を聞いてきた。
このイベントを教えてくれた友達は来れなかったので、謹んでレポートしてあげようと思ったが、メモもとってないのでこれだけ。ごめん。
(入場料1000円。会場は4階喫茶室で飲み物が1杯つく。客は満員で50人ほど。18:30過ぎに開演)

「タイトルは〈メッタ斬り〉になってますけど、〈ほめ倒し〉ですから」とスタート。

まずはコニー・ウィリス『犬は勘定に入れません』をほめ倒し。この話がいちばん長かった。なんでも、『月長石』のネタばれがあるそうだが、それをネタばれじゃないかと危惧するのは『月長石』を読んでない人だけだから大丈夫、らしい。難しいな。

「SFマガジン」に載るのがSFであるという刷り込みで育った大森望(「文学少年じゃなくてSF少年だったと声を大にして言いたい」)と、好きな海外小説がSFとして紹介・翻訳されるのに恩恵を受けながら抵抗を覚える豊崎由美(「ハヤカワSF文庫に入れたら売れないじゃない!」)。SFと現代文学についての話題もあったが、雑談風トークだから「eとらんす」の大森望インタビュー(あとここ)ほどこだわった話にはならず。
サンリオSF文庫に入ってたアンナ・カヴァンはどこかが復刊しなきゃいけないとか、90年代に較べて70~80年代だってそんなにSFが売れたわけじゃないし、そもそも海外小説が売れなかった(新潮社のジョン・バース『キマイラ』は1500部)とか、そういう出版状況の話をいろいろ。以下、順不同。

「カルヴィーノ、最初に読んだのは『木のぼり男爵』でしたが、SF作家なんだと正しい認識に至ったのは『レ・コスミコミケ』でしたね」
「正しい認識(笑)」
「バーセルミもエリクソンも、ミルハウザーだってSFですよ」
「エリクソンはそうかも。でもミルハウザー?」
「たしかに詰めは甘い(笑)」
「あ、リチャード・パワーズは?人工知能が恋をする『ガラテイア2.2』はもろSFですよね?」
「あれの問題は面白くないってことで」
「読み方の問題じゃないんですか?SFとしてっていう」
「いやあ、作品にあわせて読みますよ」
「そーですかねえ(笑)」

「国書刊行会の〈スタニスワフ・レム コレクション〉はほんと素晴らしいんだけど、いつになったら出るんでしょうね。あと〈未来の文学〉も」
「ジーン・ウルフ『ケルベロス第五の首』は傑作ですが、柳下(毅一郎)が遅れているそうです」
「みなさん励ましのお便りを送りましょう」
「(同じシリーズの)イアン・ワトソン『エンベディング』は、先に翻訳が終わって訳者の解説までできてるのに、その解説で山形(浩生)が作品をめちゃめちゃにけなす。珍品ですね」

「ダンセイニは神棚にあげられてましたけど、こんど出る短編集は笑えるんですよ。1/3は面白い」

「殊能さんの日記を見てる人ならもうわかるでしょうが、アヴラム・デイヴィッドスンの短編集が、殊能将之編で出ます」
「それでオビに〈若島正推薦!〉と付ければ」
「二人の名前で6000部は行きますね。いや5000かな」
「私たちの(『文学賞メッタ斬り!』)より少ないんですか!!」

ちなみに河出書房新社〈奇想コレクション〉でいちばん売れた(初速)のは『フェッセンデンの宇宙』だという。
「結局懐かしくて手に取るのか。古いのを出した方が売れるというのもどうかなあ」

「みなさんも読みたいものを読むだけじゃなくて、読みたいものを出してくれそうなシリーズ、出してくれそうな出版社の本も買って読みましょう」

最後に会場からいくつか質問を受けておしまい。
「SFファンの人も手を挙げてね!恥ずかしがらないで!」

だめな翻訳者を斬ってくれというリクエストは軽く流されていた。
ジョン・クロウリー『エンジン・サマー』は、扶桑社から復刊が決定。
あと『ガラテイア2.2』はじゅうぶん面白いと思うんだけどな。

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