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その16 /10月24日(日)  下巻P797-845

逆光〈上〉 (トマス・ピンチョン全小説) 逆光〈下〉 (トマス・ピンチョン全小説)

前回…] [目次

■ とうとう読み終えた。いやあ、うん。いやあ。

■ 最初は「すごい厚いけど、10日もあれば読めるだろ(おれピンチョン好きだし!)」と考えていたものの、実際には20日以上かかったのでびっくり。そして、もっとゆっくり読んだほうがよかったのかもと思ってる。

■ 読後感はきのう第四部を読み終えたときとあまり変わらないので(うわあ、と声が洩れる)、やはり長篇小説は、終わり方より途中途中の積み重ねがその姿を決めると思うことしきり。本作のような、一本のストーリーに収めない小説ではなおさらだ。

■ 上下巻で計1686ページは文句なく長篇だけど、詰め込まれてる材料は3000ページ分くらいあった印象。圧縮された大量のエピソードがあっちこっちで花開く様子が、最後半に比喩でもって俯瞰的に語られていた(下p792)。がまんできずに自分で言っちゃう感じがして、よかった。

■ 読みながら人名と出来事をメモしてただけなのに、3週間やってたら、ノートを1冊(30枚の薄いやつだけど)書き潰してしまった。貧乏性に発する、しかし贅沢な体験であると強弁したい。上巻・下巻に加えてもう1冊できたかのような。それは言い過ぎだ

■ せっかくなんで(貧乏性)、ノートから拾ってみる。
「何かの修業→超能力」 「名はスキップ、親友になる」 「料理の失敗を熱力学的にフォロー」 「13才で空中ブランコ乗りと結婚」 「町の基幹産業は魂の処理」 「容疑者22人!秘密組織!」 「セフィロトの入れ墨してるキリスト教徒」 「ビクトリア女王の本物は地下世界にいるのでは説」 「超自然的な白馬乗りこなす」 「墓参りで幽霊と話しちゃう」 「路上演劇、誘拐される(←白人奴隷シミュレーション)」 「2、3人を分離して元に戻せてない」 「ラクダ捕獲計画」 「雪崩は鉱山所有者協会だろう」 「移動サロンで温泉めぐり」 「2人、なぜか捕まる」 「オウムに説教される(複屈折・方解石)」 「二次元(地上)→三次元(空)、今度は四次元へ」 「結婚狂の治療で遅れた」 「だれかが、ついにシャンバラを発見したの?」 「時計は一方通行の時間を称揚する装置」 「のちのグルーチョ・マルクスである」 「巡回サーカスの跡地にできた集落」 「100着注文した男」 「まだ終わってないと〈運命〉が告げるので」 「トリエステ到着、“ここはどこ?”」 「〈侵入者〉に会ったという」 「〈時間〉の流れの中に生じた特異点が西フランドル」 「x+iyの虚数的二十面体」 「1660年頃、並像鏡で島から脱出」 「設計者エットーレ・サナンゾーロ」 「その場にとどまろうとする絵の具の慣性を乗り越える」 「モンドラゴン半自動小銃(タンピコ→チアパス)」 「氷州石:地球の速度を結晶化したもの」 「“中国の謎”をパノラマ投影する機械」 「アメリカの歴史はみんな宗教戦争」 「1人で声と伴奏できる(ホーメイの一種)、同時に二つになる方法」 「against the dayって書いてある! 」 「大聖堂で空中浮遊 改心?」 「阻止線=禁止線」 「“光”の暗号名」

 もうやめよう。

■ なにしろこれだけ長いのに、終わりそうになったらまだ終わらないでほしいと思ったくらいなので、しばらく『逆光』から出てこれそうにない。
 というのも、第四部から五部への繋ぎがなあ・・・いや、なんでもない。あれはずるいよ。いやいや、なんでもない。

■ 気に入った人物でいま思い浮かぶのは、リネット・ドーズと、「自分をベルリンの名物菓子だと信じてる男」(実際、焼きたての匂いがするという!)。
 そんな与太話の数かずを通じて、読者が勝手に想像することも作中に組み入れちゃっていいよ、という理路を開いてある小説・・・!!

■ キリがないんで(いまさら)ここで終わり。ひとまず、私は読んだ
 この上下巻を私にくれた友達には、ほんとありがとうでした。

(おわり)

atd2
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