2010/10/07

その6 /10月7日(木)  上巻P618-736

逆光〈上〉 (トマス・ピンチョン全小説)

前回…] [目次

《二人はタイムマシンの外見を見て、ことさら先進的という印象は受けなかった。耳障りで単調な鈍い音の中で、南北戦争以前のダイナモに取り付けられていてもおかしくないような不格好な電極の間を、青い火花が激しくにぎやかに飛び散っていた。》上p626

■ きのう読んだ部分との差は何なんだ。上巻p736まで。
 砂漠を進むサンダーバードふうの「潜砂フリゲート艦」とか、チープでくだらないもろもろが饒舌の雪崩に乗って次々押し寄せる。地下都市シャンバラ!あと「時間旅行会議」。楽しいなあ。

■ とにかく、〈時間〉が取扱注意なのはわかった。いっぽうで、荒野の大メロドラマも進行中。作中世界での〈不都号〉メンツのありかたは『ドン・キホーテ』の続篇のほうみたい?(てきとう)

■ 脱線はこれまでも山ほどあったけど、上p650あたりからの数ページは、列車がレールから逸れるというより、鯛焼きの餡が腹から「洩れちゃう」ようなはみ出しかたで、何が起きてるのか謎だった。
 でも本筋として回収できそうなくすぐりもある(ように見える)から、さらに謎スパイラル。
《あるいは、おれたち自身が何かの進化を遂げて、かつての自分たちの不完全な複製になってしまったのではないか?》上p656

 盛り上がってきたなあ。スパイラルといえば、竜巻と意思疎通を図ったりもした。あと巨大ノミとか。今日はずっとクスクスしてた。

■ 最後。文脈を無視して引くと、
《〈時間〉と〈空間〉について大いなるあいまいさが存在するその場所で何日もの時間が経過し、》

 このような文章があって笑った(上p690)
 それって、まるでこの『逆光』のことのようだと思ったので。

…続き

コメント

非公開コメント