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2008/10/04

そんなイルカ


 山崎まどか氏のブログ「saltwatertaffyの日記」を見たら、手元のお茶をこぼしそうになった。この記事のせいだ。
 → http://d.hatena.ne.jp/saltwatertaffy/20081003
 
 なにしろ私は、「ユリイカ」2008年3月号で知った件の小説を、先週読んでいたのだった。こういう偶然ってあるのか。

 まえに感想書いた→これ、「ユリイカ」でのすばらしすぎる紹介を再掲:
《―― これは今の日本で受けそうですよね。高学歴低収入の男の子が主役で。彼は故郷に帰ってピザ・ハットで働いているんですけど、やさぐれていて、ジュンパ・ラヒリがすっごく嫌いなの(笑)。別れちゃった女の子のこととかうじうじ考えている合間合間に「ジュンパ・ラヒリ、何だそれは? 名前か?」とかジュンパ・ラヒリへの呪詛が出てくる(笑)。そんな感じで田舎で暮らしているうちに、急に熊がでてきて、車のドアをはずされて地下の国に拉致られちゃう。それで熊の住んでいる地下世界にはイルカも住んでいるんですけど、その熊とイルカがやたらと彼の日常にからむんです。イルカは生きる理由が見つからないとかそういう形而上的な悩みですさんでいて、いろんなセレブリティーを誘い出して殺しているんです。ウォン・カーウァイとか(笑)。うまく説明できないんですけど、一種の青春文学なんですね。》p188

 今回の記事からも:
高学歴低収入のフリーター男子と友だちが一人もいないティーン女子と腹いせにイライジャ・ウッドを殴り殺すイルカと村上春樹的「やれやれ」病に取り憑かれた瞬間移動が出来るクマの物語

 ちなみに私の当てにならない印象では、「暴力的な森見登美彦みたいなものを想像していたら、予想以上に切ない話だった」。スカスカな感じが沁みる。あとハムスターとかも出てきます。
 
 タイトルはどんな意味なんだろうと不思議だったんだけど、それは最初のほうでわかる。主人公のAndrew君がはじめてクマに連れられて地下世界に降り、そこにある崖に座っていると(どんな地下だよ、と思っていたのだが、そうかこれって Tao Linなりの『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』か)、大槌を持ったイルカがやって来る。
《Andrew stands. The dolphin has a sledgehammer. Andrew looks at the sledgehammer; the dolphin slaps Andrew's face. More dolphins come from the corridor. The cliff is crowded. More dolphins come; a dolphin is crowded off the cliff; as it falls it goes, "EEEEE EEE EEEE!" Andrew laughs a little. Two more dolphins fall and the cliff is not as crowded anymore.》pp35-6

 イルカはもしかするといちばん切ないキャラなのだけれども、ともあれ、だれかTao Linにこの絵を教えたらいいと思う。



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(2007/04/01)
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