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「ガルガンチュワとパンタグリュエル」を読んでみる その52

[前回…]

 前回の更新をしたあと、荷物をかかえ、帰省する電車の指定席にすべり込んだのが夜の7時過ぎで(自由席は地獄だったみたいである)、ゆるゆる走り出してから数十分後、前の席ではしゃいでいたカップルの女の子が「あ!あ!」と騒ぐので何かと思ったら、窓の外いっぱいに花火が打ち上げられているのが見えた。車内は騒然。ちょうど花火大会をしている川原にさしかかったところで、しばらく電車は速度を落として走る。
《ガルガンチュワは、その齢五百二十四歳に達した時、無可有郷[ユトピー]国不破見[アモロート]王の娘バドベックと名づける妃との間に、王子パンタグリュエルを儲けたが、妃は難産のために死んでしまった。それと申すのも、パンタグリュエルは、実に驚くほど体が大きく、また実に目方も重かったので、このように母親の息の根を止まらせずには、浮世の光を浴びるわけには行かなかったからだ。
 それはさて置き、洗礼の折に、この子供に与えられた名前の来歴由来を十分にお判りなさるためには、次の事実に御注意になってほしいものだというのは、[…]》第2章 p31

 主人公の誕生。太字にしたのは私である。そういえばガルガンチュワの母親もひどくあっさり死んだことになっていたのを思い出した(→その29)。ああ、でも先に書かれたのはこっちなんだっけ。
 ちょうどこの年は日照り続きで、雨が降らず、人も動物もからからに乾き切っていた。ガルガンチュワの息子が生れたのはそんなときだったので、父は“Panta(万物)”+“gruel(渇したり)”=パンタグリュエル、という名を与える。
 しかし、妃バドベックが産み落としたの彼だけではなかった。
《[…]産婆たちが受け取ろうと待ちかまえていると、腹のなかから、六十八人の騾馬輓きが、銘々塩を一杯に積んだ騾馬を一頭ずつ、その頭絡[おもがい]を引っぱりながら、まっ先に現れ出で、これに続いて、燻塩豚やら燻製の牛の舌やらを背に積んだ単峯駱駝[ひとこぶらくだ]が九頭と、塩漬鰻を積んだ双峯駱駝が七匹と、それからほろや韮や玉葱や小葱などを積みあげた荷車が二十五輌も出てきたのであり、産婆どもはびっくり仰天してしまったが、そのうちの何人かはこう言った。
 ――これで立派なお酒の肴ができましたね。だから今まで妾[わたし]たちも、ちびちび飲むばかりで、がぶのみはしなかったんですよ。》p34

 オーケー。そうだった。これはこういう話だった。ガルガンチュワの誕生もこんなだった。ひそかに「週1とか週2とか、ペースを決めて更新すべきじゃないだろうか」「でもそれが守れるだろうか」などと考えていた私が小さかった。いいかげんに続く。

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