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「ガルガンチュワとパンタグリュエル」を読んでみる その51

[前回…]

 そもそもどうしてこの世に巨人族なるものが生れたのか。話はそこからはじめられなければならない。
 アベルが兄カインに殺されたあと、その血が吸い込まれた地面からさまざまな木々が生えた。なかでも、ある年、枇杷が大豊作になった。喜んでそれを食べた人たちは、それぞれ、身体のあちこちが大きくなる。ある者は腹が膨れ、またある者は肩が腫れて、足が伸びる者もあれば、当然、どことは言わないが「にょきにょきと長くなったり」した者もいる。その他の者は背丈が大きくなったのであり、そしてこの連中から巨人族が発生した。
 あとはよくある系譜である。
《まず初代開祖はシャルブロット、
 これがサラブロットを産み、
 それが更に、ファリブロットを産み、
 それが更に、肉汁麵麭が大好きな大食漢で、大洪水時代に世を治めたウルタリーを産み、
 それが更に、ネムロッドを産み、
 それが更に、崩れ落ちる天蓋を双の肩で支えたアトラスを産み、
 それが更に、ゴリヤテを産み、[…]

   [29人省略]

 それが更に、開闢以来初めて大眼鏡をかけて骰子遊びをしたモルガンテを産み、
 それが更に、それが更に、メルリヌス・コッカイウスに記し止められたフラカッススを産み、
 それからフェラグスが生れ、
 それが更に、蠅銜[アップ・ムウシュ]坊を産んだが、これは初めて煙出しで牛の舌を燻製にする術を発明した御仁だが、蓋しそれ以前にあっては、世人は塩豚を作るような工合にして牛の舌を塩漬にしていたものだった。[…]

   [16人省略]

 それが更に、アクルバックを産み、
 それが更に、麦粒茎[ヴイ・ド・グラン]坊を産み、
 それが更に、グラングゥジエを産み、
 それが更に、ガルガンチュワを産み、
 それが更に、我が主君の気高きパンタグリュエルを産んだしだいである。》第1章 pp25-9

 4人めのウルタリーは、ノアの方舟にまたがって大洪水を乗り切り、そればかりか、方舟を難破から救ったという。気宇壮大でよろしいと思う。と、ここで私は本を閉じ帰省するので、齢524歳を重ねたガルガンチュワの妃から王子パンタグリュエルが誕生する話は数日後にしたい。タイヤ、クギをふめり。

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