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2007/01/13

先週のABC

《よくやったのは鏡を使った遊びで、手鏡を顎の下あたりに水平にささげ持って、その中を覗きこみながら部屋の中を歩きまわる。どんなに散らかった畳敷きの部屋でも、目の下の鏡の中には真っ白な天井の世界が広がっていて、まるでエーゲ海の白漆喰の家(もちろん当時はそんなもの知らなかったが)にいるみたいな気分になる。ところどころ、電灯や鴨居がにゅっと地面から上に向かって突き出していて、そこを通るときは、跨ごうとして思わず足がぴょこんと上がってしまうのが面白い。》

 なんかもう1週間前だけど、先週の土曜、1/6(土)は青山ブックセンター青山本店のトークショー「柴田元幸×岸本佐知子 死闘!翻訳家デスマッチ90分1本勝負」を見にいった。両者による翻訳とエッセイの朗読合戦や場外乱闘などもあり、文字通り血みどろのデスマッチであった。
 会場は店内の洋書売り場で、壁の棚一面にずらりとペーパーバックの表紙・背表紙が並ぶ前で行なわれるトークショーは雰囲気があってよかった(ミーハー)が、いかんせんイスが少なく狭いので、いつものイベント用別室でもよかったんじゃないかと申し込みが遅れて立ち見だった私は思った。

 トークショー終了後、岸本佐知子御大の神がかったエッセイ集『気になる部分』(もう何度読み返したかわからない)にサインを頂きつつ、これだけは伝えねば、というつもりでいた告白、すなわち、この本に“子供の頃にした遊び”として書いてあった、「天井を映した鏡をのぞきながら家の中を歩きまわる」のを自分もしてました、と申し上げるのに1年分くらいの勇気を使った気がする。あと11ヶ月半は抜け殻だ。
 今月末には筑摩書房から待望の新刊『ねにもつタイプ』が出るという。翻訳書もたしか来月に刊行予定、とのことだったが作者名も出版社も失念(抜け殻)。


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