2006/12/11

たんに愚痴

 1週間くらい前から、パソコンの液晶モニターが不調で困っている。なぜか突然、画面の「明るさ」と「コントラスト」が最低になってしまう。
 たぶんモニター自体の問題で、前面下についてる調節ボタン(買ってから触った覚えがない)が勝手に押されてしまっている状態。いきなり「明るさ」を示すゲージが画面に現れて、みるみる減っていき、つぎに「コントラスト」のゲージが減る。しかもゲージそのものは表示されたまま消えず、そのあいだはこちらでボタンを押しても反応がない。世界は暗い。
 部屋の照明をぜんぶ消せば文字も読めなくはないが、そのうえで画面中央に位置する横長のゲージを下からのぞくようにしてモニターを見つめ、不自然な姿勢で「パプリカ」の感想を書いていたらえらく肩が凝った。憎たらしいことにときどきゲージが消えるので、すわ、とボタンを操作し普通の明るさに戻すのだが、数分でまたゲージが現れ減っていく。
 いまこの文章も暗い部屋の暗い画面で書いており、私としては、停電のお店で食事しているような珍しい気分でいるのだが、この珍しさ、たまたま同じくモニターが不調である人以外にはおよそまったく伝わらないと思うとむなしい。伝わらなさ具合を想像して楽しくなってきた。

 ところで「パプリカ」、私はテアトル新宿で見たが、映画自体は90分なのに、はじまる前、ほかの映画の予告がやたらと多くて長かった。合計して20分以上あったんじゃなかろうか。本を読んでるわけにもいかないし、強制的に見せられるのでたいへんだ。
 とはいえ数が多ければ、なかには驚くような予告もあるもので、なかでもすごかったのは、実写にデジタルペイントを施した変な映像の「スキャナー・ダークリー」……ではなくて、たしか「百万長者の初恋」という韓国映画の予告だった。
 なんでも主人公である男の子は百万長者の遺族らしく、ゆくゆくは莫大な遺産を相続できるらしい。ただしそれには条件があって、なぜかド田舎の高校を卒業しないといけない。いやいや転校していった彼は、そこで美少女に出会う。彼女は孤児だった。

「そんな目つきには慣れてるわ」
「どんな目つきさ?」
「孤児を見る目よ」
「・・・慣れるな。ぼくだって孤児だ」

 というようなやりとりのあと、ふたりは仲良くなるのだが、女の子には心臓病が発見される。刺激を与えると危険なので医者から恋を禁じられる。男の子は奔走する。「治してくれ、金ならあるんだ!」。さらに泣いている美少女だの抱きしめ合うふたりだの「相続を放棄すれば今すぐ0.1%受け取れます」だの盛りだくさんの予告で、これ、もう本編を見る必要ないじゃんと思われたことである。もしかして予告ではなくショートフィルムだったのか。

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