2006/08/27

「フライングガール」


 ろくに漫画も読んでないのに「サルまん」は好きなので(1997年版を所持)、こんな表紙の「IKKI」も購入。
 買ってしまうんだろうな、“21世紀愛蔵版”もと思いつつ、「IKKI」、せっかくの漫画雑誌なんでぜんぶ読んでみた(→公式サイト)。
 が、ほとんど連載なのでよくわからず。
「いやいや、連載に見えるが、どれもこういう読みきりなんだ」という設定を課して順番にめくった。
 唯一記憶にあった菊池直恵&横見浩彦「鉄子の旅」も、かなり絵柄が変わっているのでしみじみとする。黒田硫黄が連載していたあいだだけ私は「IKKI」を買って読んでいた。あれが2001~2年くらいだったか。人は変わるし境遇も変わる。ええ、「鉄子の旅」の絵を描いてる人の話をしているんですよ。

 で、眺めた結果、松田洋子「まほおつかいミミッチ」というのと、原一雄「のらみみ」というのがなんだか面白く、そして笠辺哲「フライングガール」にびっくりした。
 絵も話もうまい具合に力が抜けていて、とぼけた調子で軽妙に進む。あわてて単行本の既刊1冊と短篇集『バニーズほか』を買いにいき、ついさっき読んだ。ひょうひょうとしすぎて、短篇がほんとに短くなってしまうのがいい。ふつう外さないはずのネジを外していると思う(そのための労力がちっとも表に出ていない)。人物の顔がときどき水木しげるチックなのも気に入った。あと、ほのかに藤子Fへの敬意が感じられる。知ってる言葉をぜんぶ使ってほめてみた。

フライングガール 1 (1) (IKKI COMICS)
「フライングガール」は、発明家の博士とその助手を監視することになった青年のお話。ここのところで、第1話と『バニーズほか』の短篇が読めます。

「まさか山田くんが、生首苦手な人とは思わなかったのよ」
「そういうのは人それぞれじゃからな」

 この第1巻、39ページめをめくって次のページを開いた私は、声も出ないくらい驚いた。しかしこの「フライングガール」と「まほおつかいミミッチ」は、「IKKI」今号で最終回なのだった。最終回を最初に読んでしまった。また4年くらいしたら「IKKI」を買いたい。




笠辺哲 短編マンガ集 バニーズ ほか  IKKI COMIX笠辺哲 短編マンガ集 バニーズ ほか IKKI COMIX
(2005/12/26)
笠辺 哲

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