2006/08/10

「ガルガンチュワとパンタグリュエル」を読んでみる  その38


[前回…]

 好き放題に略奪を重ねる盗賊のようなレルネの兵隊に対し、それを上回る暴力で撃滅したジャン修道士の話がしばらく前にあった(その23)。噂を聞いたガルガンチュワは、さっそく彼を呼びにやらせて歓迎する。つまり酒を飲む。ジャン修道士は下ネタと瀆神の弁でもってその場の主役になる。だいたい、法衣を着たまま酒を飲む理由がこうだった。
《これを着ていればこそ、酒もいよいよおいしくいただけますし、体もすっかり欣んでぴんぴんいたしますのじゃ。》第39章 p183

 えんえん修道院をコケにして、一同、大いに盛りあがる。仮眠をとって、真夜中になったら敵軍の様子を見に出ることと決まったが、ガルガンチュワは寝つけない。そこでジャン修道士がいうのには、ふたりで聖書から「七つの詩篇」を朗誦すればよく眠れるかもしれません。さっそくためしてみると、ふたりとも、二つめの詩篇でぐっすり眠りに落ちた。
 夜半、みな起き出して、おのおの武装を整える。ジャン修道士、そしてガルガンチュワに同行する者は以下のとおり。
《ポノクラート、ジムナスト、ユーデモンの面々、さらにグラングゥジエの家の子郎党のなかでも勇猛果敢な者どもが二十五人、これに従ったが、皆鎧冑に身を固め颯爽とし、拳には長槍を持ち、かの聖ジョルジュのように馬に跨り、銘々馬の尻に火縄銃を一挺ずつ載せていた。》第41章 p194

 ついに出発、といったところで私は明日から帰省してきます。つぎの更新は1週間後に。

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