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2004/04/05

その53 ― ピンチョン Lot 49

The Crying of Lot 49 (Perennial Classics)

前回…] [目次


 前回まで〈ザ・スコープ〉というバーのシーンだった。
 ここでエディパは、ファローピアンたち〈ピーター・ピングイッド協会(PPS)〉という組織が、政府の正規ルートを介さない郵便で通信を行っているのを見た→その49。その合間に彼女は、女子トイレで謎のマークと「WASTE」という言葉も目にしている→その48
カービーにご連絡を。ただしWASTEを通じて。p61/p68

 このメッセージから推測すると、「WASTE」というのも何らかの通信機関や通信手段ではないかという気がする。
 ただし、ファローピアンはこの「WASTE」について何も言及していないし、本文にも、これとPPSとの関係(あるいは無関係)を示すような文章は一切なかった。
〈ザ・スコープ〉はPPSの会員であるヨーヨーダイン工場員のたまり場なのだが、この落書きにファローピアンたちが気付いているのかは不明である。もちろん、PPSのだれかがこれを書いた可能性もある。

 そこから章が変わるわけでもなく、1行分の空白が開くわけでもなく、ただふつうの改行をしただけで、このLot 49 という小説は、不思議な語りを繰り出してくる。第3章の冒頭と同じくらい「仕掛けてきた」感の強いその文章をここに引用したいが、それは非常に長いので、次回にまわすことにする。

 そうだ、この読書ノートは、いつのまにか50回を越えていたのだった。

 はじめた頃は「タイトルが“49”だからちょうど49回で終わったらきれいだろうな」と小賢しく計算していたのだが、いまだに原書で全152ページ中の39ページまでしか進んでいないのだから、自分の性格をまったくわかっていなかったとしか言いようがない(訳書だと229ページ中の64ページまで)。
 内容はともかく、更新それじたいを生存確認としてお使いください。

…続き

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