2009/06/19

劇的にメモしました


 きのうの続き。あとで猛烈に後悔する気もするが、しかし、こんなふうに並べたっていいんだというのはひとつの発見であった。


The Complete Dramatic Works   断る力 (文春新書)


 断わられているのはサミュエル・ベケット氏。
 なんでも断れる気がしてきた。もうちょっと、断わってみよう。



マルクスは生きている (平凡社新書 461)   断る力 (文春新書)



悪霊 (上巻) (新潮文庫)   断る力 (文春新書)



大洪水 (河出文庫)   断る力 (文春新書)



第四間氷期 (新潮文庫)   断る力 (文春新書)



余命1ヶ月の花嫁   断る力 (文春新書)



 ずいぶん断わった。あすは断わらないようにしたい。
2009/06/18

断わらない


 ベケットとは関係ない話。
 
 「勝間和代十夜」が面白くて発作的に更新。
 私はさっき、ここから読んだ。
 
 → 「勝間和代十夜」青色28号
第十夜
 
 こんな勝間和代を見た。

 これだけで笑ったが、続きもしっかり(ものすごくしっかり)書いてあってブラボー。
 終わりにその他の夜がリンクされていて、それでようやく流行っているのがわかったんだけど、そこに着くまで「これはいったいなんなんだ」「つか、どこからこんなの書こうという発想が」とおそれつつ読み進めていた時間こそが何ものにも代えがたいと思った。
(こう書いてしまったせいで、まだ知らなかった人から私のかんじた正体不明の感触をいくらか奪ってしまうことになるのは申し訳ない)

 作者の人たちが、元テキストをちらちらにらんではキーボードを叩いている姿を想像すると、なんだか胸が熱くなる。結果できあがったのが「勝間和代十夜」であるのがすばらしいと思う。
 ひとしきり読んできてから、リンクした第十夜をもういちど読み、うまいなあ、まるでほんとの「夢十夜」みたいだなあと思った。よく考えたら、はからずもダブルミーニングになっていた。
2009/01/13

2009

■ そういうものがある、ということはずいぶん前にどこかで聞いたおぼえがあるが、さっきはじめて、「ユニクロック(UNIQLOCK)」なるものを見た。
(↓音が出ます)



 これは2時間でも見ていられる気がする。ひとが感情をあらわさずに整然と動く、というのに自分はすごく弱いのがわかった。繰り返しになってもかまわない、だって時計なんだから。
 人間なのに機械の部品みたい、というよりは、機械の部品みたいなのにやっぱり人間、というところがツボであるらしい。保守的なツボ。
 かくて、人間でできた時計にかどわかされて、広告の一部と化す1月の夜だった。今年もいろいろ遅いブログです。

 あとひとつだけ。

■ 本屋に行ったら「文藝」春号が“特集*柴田元幸”だった→目次)。
 
文藝 2009年 02月号 [雑誌]文藝 2009年 02月号 [雑誌]
(2009/01/07)
不明

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 高橋源一郎との対談があるというので、同じふたりが2年前の同じ「文藝」高橋源一郎特集号→これでやっていた対談の続きみたいだと思ったら、ふたりはこの春、『小説の読み方、書き方、訳し方』という本を出すという。
 たまたま先週の土曜、ものすごくひさしぶりに会った後輩から「柴田元幸が訳したジャック・ロンドン『火を熾す』がすごくよかった」と聞いて、それは読んでいなかったので「へえ」と思ったのだけれども、岸本佐知子との対談はまずそこから入っていた。
岸本 特に『火を熾す』に収録されている「メキシコ人」や「一枚のステーキ」などのボクシングものの迫力はすごいですよね。
柴田 今だったらTKOというルールがあるからあんなすごい死闘にはならない(笑)。僕は小説にはジャック・ロンドンが持っているような「ストレートな物語の力強さ」なんてものはないというふりをずっとしてきたので(笑)、『火を熾す』をやれたのはうれしいです。》p99、太字は引用者

 そんなものは「ある」のか。なんか悔しい。はやくドナルド・バーセルミも訳してほしい。
2008/10/23

夭逝するよりはまし


『モレルの発明』『ロクス・ソルス』を“原案”にしたという、クエイ兄弟の映画「ピアノチューナー・オブ・アースクエイク」(音が出ます)を、先日、渋谷のイメージフォーラムまで見に行ったのだった。が。
 
 場内が暗くなり、長い長い新作映画の予告ラッシュに耐え(体感20分)、いよいよ本篇がはじまって話が動きだしたあたりで早くも眠り込み、あとはときどき起きてはまた眠り、というのを何度か繰り返しているうちに映画は終わっていた。100分くらいあったらしいが、体感では10数分。
 なので、映画がどれほど・どんなふうに“原案”に沿っていたのかはぜんぜんわからなかった。というか、どんな映画だったのかも不明。ピアノチューナーが出てきたのは見た気がする。アースクエイクはいつ起きたのか。DVD待ち。何をしに行ったんだ。
 
 いちおう、目を覚ますたびにスクリーンを見続けようとはしたんだけど、そこに映っているのはなんだか夢のような映像(ぜんたいに紗がかかってるみたい、女優の肌がすごくきれいに見えるので監督は変態だと思った)で、そのまま溶けるように眠ってしまうのだった。
 これはあながち私のせいだけじゃないだろうと負け惜しみ的に思うのは、スタッフロールになると目はぱっちり覚めたからなのだけれども、そこで流れてくる女声の歌は、字幕によると

 神は愛するものに眠りを与えたまう
 
 だそうで、なんというか、愛されすぎるのも考えものである。神だけに。


■ それで寂しく『モレルの発明』を読み直してみたらやっぱりすごいので、どこがどうすごいか忘れないようにたくさん引用しておこうと思った。
2008/10/18

ちょっと追記


 こないだ読んでたまげた『モレルの発明』、なんでいま新装版なのかと思ったが、ググっててわかった。
 たぶんこれ、この、クエイ兄弟の新作映画がきっかけ。
 
「ピアノチューナー・オブ・アースクエイク」→公式サイト音が出ます
 
 原案が、『モレルの発明』+『ロクス・ソルス』(レーモン・ルーセル)だと書いてある。それに合わせた新装版と見た。
『ロクス・ソルス』! あれもまた、見苦しいほどすすめたくなる小説。決して読みやすくはないのを我慢して読んでいくと、次第にどの一文を見ても多幸感に包まれるようになるタイプの。
(それなのに私は、いまだに『ロクス・ソルス』というタイトルがちゃんとおぼえられないのだった。さっきも『ルクス・ソルス』と書いていた)

 公開は10月18日(土)、って今日か。これは行く。きっと行く。いつ行こう。

 しかしながら、このふたつが「原案」では、どんな映画もありえると思った。


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